「恵那寿や」と「すや」の違いが気になる方へ。
両店の関係性や包装・店舗展開・栗きんとんの食感・味まで、実際に行って食べ比べてわかった違いを以下にまとめました。
比較結果をまとめると…
- 恵那寿やは和紙包装・地域密着型・栗きんとんはとろける食感
- すやは現代的包装・県外でも買いやすく・栗きんとんは粒感しっかり
両店とも栗へのこだわりは共通していますが、創業背景や雰囲気、買いやすさに違いがあります。
以下で、実際の食べ比べ結果やそれぞれをおすすめする人の特徴を詳しく紹介しているので、参考にしてもらえたら嬉しいです。
\老舗のこだわり、食べ比べで実感/
恵那寿やとすやの違いを比較
恵那寿やとすやは、どちらも岐阜にゆかりのある老舗和菓子店です。
すやは本家、恵那寿やは独立系ですが、資本関係はなく別会社として運営されています。
ここでは、創業年・商品のテイスト・店舗展開の観点から、両ブランドの違いをわかりやすく比較しています。
すやは本家、恵那寿やは独立系
- すや:元禄創業・中津川発の栗菓子の本家のひとつ
- 恵那寿や:1973年創業・すやの元職人が恵那で独立
すやは、元禄年間(1688〜1704年)に創業した岐阜県中津川発の老舗和菓子店です。
栗きんとんの発祥地とされる中津川で、すやは伝統の味を守り続けています。
一方、恵那寿やは1973年にすやで修行した職人が独立して創業しました。
創業者はすやの娘婿であり、両社は親戚関係にあたります。
ただ、両社に資本関係はなくのれん分けでもないものの、技術的なつながりはあり栗へのこだわりは共通しています。
恵那寿やは華やか、すやは素朴で現代的
- 恵那寿や:和紙風包装で華やか
- すや:簡素で現代的な包装
恵那寿やもすやも、栗きんとんをはじめとする昔ながらの栗菓子が主力です。
ただ、恵那寿やは、和紙風の包みや浮世絵風の箱など、見た目に伝統を感じさせる工夫が多く見られます。

店舗も落ち着いた雰囲気で、和菓子屋らしい世界観が保たれています。
一方すやは、素材の風味を生かした素朴な味わいが特徴です。

包装はシンプルで、百貨店でも扱いやすい現代的なスタイルです。
同じ栗菓子でも、見せ方や雰囲気に明確な違いがあります。
恵那寿やは地元中心、すやは県外常設あり
- 恵那寿や:岐阜県内に複数店舗・県外に常設店なし
- すや:名古屋駅や栄に常設店あり・催事も多め
恵那寿やは、岐阜県内に複数の店舗を展開しています。
画像引用:楽天市場
常設店の数はすやより多いものの、出店エリアは岐阜県内のみ。
秋には三越など限られた百貨店に出店することはあるものの、催事販売もかなり少なめです。
一方すやは、中津川市内の本店に加えて名古屋駅の高島屋や栄の松坂屋に常設店があります。
催事出店にも積極的で、県外でも購入しやすいです。
すやの方が恵那寿やより、実店舗で購入できる機会は多めです。
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看板商品栗きんとんを食べ比べてみた!

「恵那寿や」と「すや」の看板商品栗きんとんを食べ比べてみました!
どちらも美味しかったものの、食感や味わいには明確な違いがありました。
【恵那寿や vs すや】
| メーカー | 恵那寿や | すや |
| 外観写真 | ![]() | ![]() |
| 食感 | しっとりホロモソ口溶け抜群 | しっとりホロホロとろける |
| 粒感 | 少なめの程よいアクセント | こまやかで少量ながら粒感しっかり |
| 甘さ | 優しい甘さで後味すっきり | すっきりとした甘さ |
| 販売期間 | 9月から翌1月下旬まで | 9月から翌1月頃まで |
| 大きさ | 24g・約4cm・厚み約2.5cm | 24g・3弱~4.5cm・厚み2cm弱 |
| カロリー | 57 kcal | 72 kcal |
| 値段/個 | 税込み335円 | 税込み326円 |
| 賞味期限 | 最長4日間 | 最長3日間 |
| メーカーの特徴 | 1764年創業恵那発の老舗和菓子店 | 元禄年間創業の中津川の老舗和菓子屋 |
恵那寿やの栗きんとんは粒は少なめながら、絶妙なほどよいアクセントになっていました。

口に入れるとすっと溶けるようなしっとりホロホロ食感で、水分がなくても食べやすいのが印象的でした。
甘さは優しく後味もすっきり。
上品な味わいで、思わず「おぉ」となる美味しさでした。
一方、すやの栗きんとんは粒が細かく、舌に残るしっかりした食感がありました。

甘さは恵那寿やよりやや強めですが、後味は同じくすっきり。
栗の風味がしっかり感じられ、間違いなく美味しい一品です。
食べ比べると、食感・甘さ・印象の違いは思った以上にありました。
どちらも魅力的でしたが、個人的には恵那寿やのとろける食感と全体のバランスがやや好みでした。
ただ、このあたりは本当に好みの分かれる微妙なところ。
どちらも食べてみる価値のある、中津川式栗きんとんの名品です。
恵那寿やとすやはどっちがおすすめ?
恵那寿やとすやは、どちらも栗菓子にこだわる老舗和菓子店です。
どちらも魅力的ですが、特徴や違いを踏まえると向いている人のタイプは少し異なります。
以下では、それぞれをおすすめする人の特徴を整理しました。
恵那寿やをおすすめする人
- とろける食感の栗きんとんを求めている人
- 昔ながらの和菓子屋の雰囲気が好きな人
- 和紙風の包装に惹かれる人
- 地域密着のレア感に惹かれる人
\とろける栗菓子、恵那の優しさ/
すやをおすすめする人

- 粒感のしっかりの食感の栗きんとんを求めている人
- 名古屋など県外でも気軽に買いやすい方が良い人
- シンプルで現代的な包装が好みの人
- 本家の歴史深さに惹かれる人
\甘さの余韻に、品が宿る/
恵那寿やとすやの違いのまとめ
恵那寿やとすやは、どちらも岐阜の老舗栗菓子店ですがいくつかの違いがあります。
恵那寿やは、すやの元職人が恵那で1973年に創業した老舗和菓子店ですが、のれん分けや姉妹ブランドではありません。
和紙包装の華やかさや看板商品栗きんとんのとろける食感が、魅力です。
すやは元禄創業の本家で、粒感のある栗きんとんと現代的な包装が特徴です。
恵那寿やは地元中心、すやは県外でも買いやすく、どちらも栗へのこだわりは共通しています。
\老舗のこだわり、食べ比べで実感/
※ 記載の情報は2025年10月時点のものです。



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